射精の仕組みと精神的早漏の解決方法

男は性的に興奮すると、普段は陰嚢に収まっている睾丸は徐々に前立腺に向かって上昇して行く。やがて陰嚢は空の状態になり、萎んでしまう。 更に興奮が高まると、脊髄の射精中枢と言う神経が反応して射精反射という現象が起こる。こうして射精の仕組みが整い始動する。

・射精反射の始動
1)射精反射が起こると律動的な収縮が発生して、精巣上体尾部に待機していた精子が精管の中に押し出される。

2)精子は精管を通って精管膨大部まで移動して、ここで一旦蓄えられる。

3)精管膨大部に溜まった精子はこの後、尿道に放出された状態で、精嚢と前立腺からそれぞれ分泌された、精嚢分泌液と前立腺液と混ざり、「精液」が作られる。 精液が白く濁るのは、白色の前立腺液が混じるためだ。

4) 「精液」が作られる段階では、膀胱側の内尿道括約筋と、尿道側の外尿道括約筋とで塞がれた状態で3つの液が混ざる。

5)精液が放出される時は、膀胱側の内尿道括約筋が更に強く締め付ける。それと同時に周囲の筋肉も一斉に締め付ける為、圧力がかかる。それを受けて、尿道側の外尿道 括約筋が一気に緩み、勢いよく尿道を通って外部に放出されて射精が完了する。この仕組みは、約2秒で行われる。

以上が射精に至るまでの仕組みだ。射精には機械のような精巧なメカニズムが働いている。

精神的要因で早漏になったときの解決策

【精神的要因】を克服する目的は「過度の興奮」を緩和することと、早漏に対する「思い込み」を解消することにある。セックスで「過度の興奮」を感じる人は、一般にセックスの経験が比較的浅い人に多くみられる。年齢からすれば二十歳前後の若者が当てはまる。

しかし、成人でも長期に渡ってセックスから遠ざかった後や、相手が変わった時などはその状態になることは多々ある。

また、「思い込み」は上手にセックスすることにプレッシャーを感じて失敗した時、その体験がセックスの度に甦り、 「もしかしてまた・・・」と不安になることで起こる。

これを繰り返すうちに、不安は「悪い思い込み」に変わってしまうわけだ。この状態は、早漏になることに自己暗示を掛けているに等しい。

失敗することばかりを考えていると、誰しもその確率は高くなるものだ。だからと言って「思い込むな!」と言うのも無理があるから、なかなか厄介な代物だね。それだけに取り除くことは大きな意味があるんだ。

「過度の興奮」や「悪い思い込み」を解くには、興奮を和らげ、リラックスした気分になるように自分を導くか、記憶に「良い思い込み(思い出)」を植え付けて、自信をつける以外にない。ならば、解決策は見えてくる。

◎解決策
自力で解決するには、セックスの最中に“別のこと”を考えて気を逸らし、射精を遅らせる方法をとるのが一番手っ取り早い。但し、思い浮かべることが間違っていると効果はあまり期待できない。“別のこと”とは正に“セックスとは別のこと”だ。

その理由は、交感神経と副交感神経にある。交感神経? 副交感神経? 何だか難しい話になって来たと思うかも知れない。でも、そんなことはない。続きを読めば簡単に理解できるはずだ。

人間の体は自立神経と言うもので常に守られている。自律神経の役割は、自分の意思で動かすことができない心臓や内臓、血管などを制御して体内環境を整えることにある。

たとえば、状況に応じて呼吸を早くしたり、体温を調節したりすることだね。自律神経には役割分担があり、「交感神経」と「副交感神経」に分かれている。

交感神経は「動的神経」で、体の機能を活発にする為に作用する。たとえば、気持ちがドキドキした時や、身の危険を察知した時など、いわゆる「緊張状態」の時に血管を収縮させたり、心臓の拍動を増加させる働きをする。眠れない時はこの神経が働いている為だ。

一方、副交感神経は「静的神経」で、体の機能を抑える働きを受け持っている。たとえば、風呂やシャワーを浴びた時、リラックスした状態になるのは、副交感神経が血管を拡張させ、心臓の拍動を抑えている状態だ。眠ると体から熱が出るのは副交感神経が働く為だ。

このように、2つの神経はまったく相反する作用を司っている。人はどちらかの神経だけでは生活できないようにできている。交感神経だけでは、緊張の連続で身体がもたない。副交感神経だけでは、ダラダラして身体が動かない。

人が心身共に健康な時は、交感神経と副交感神経がバランスよく働いている時なんだ。実は、セックスの時もこれが必要になる。

射精は交感神経の働きで行われるが、勃起は副交感神経によるものだ。セックスの時は両者がバランスよく力を保って行われるのが理想だ。

早漏はバランスを保つ時間が短い為に起こり、過度の興奮はバランスを保つ障害となる。ということは、過度の興奮は交感神経を優位にする働きがありこれが射精のコントロールを妨げて、射精のスピードを早める原因をつくっているということになる。

従って早漏の最大の敵は過度の興奮と考えてよい。解決策としては、交感神経の働きを抑えて射精のコントロールを取り戻すことに的を絞ればよいことが分かる。

つまり、過度の興奮を冷ますように、セックス以外のことに気を逸らすことで交感神経を抑えることが可能になる。もっと簡単に考えれば、“神経回路を切り替える”ことができれば早漏は回避できることになる。

それには回路を切り替える為の“スイッチ”が必要になる。このスイッチのことをここでは、“思考切り替えスイッチ” と呼ぶことにする。これは重要なスイッチで、後に述べる【身体的要因】の 改善・克服でも併用することになる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする